最終更新日:2025/06/02
研究データの管理・保存・公開
- 愛媛大学研究データポリシー
- 研究データの管理・保存:管理・保存場所|メタデータの付与
- 研究データの公開:愛媛大学オープンアクセス方針|公開プラットフォーム|永続的識別子(DOI)|ライセンス
研究データ管理に関するeラーニング教材(学認LMS)
愛媛大学研究データポリシー
愛媛大学では、令和5年3月8日に、愛媛大学における研究データの管理・保存・公開および利活用の基本方針を定めました。
管理・保存場所
愛媛大学では、研究データ管理基盤として国立情報学研究所(NII)が運用するGakuNin RDMを利用できるよう整備しています。
GakuNin RDMは、研究者が研究データや関連資料を管理・共有するための研究データ管理サービスで、WEBブラウザから利用することができます。
メタデータの付与
研究データを適切に管理・保存し、広く社会に公開して、その利活用を促進するために、研究データへのメタデータの付与が推奨されます。
メタデータとは、データを説明するためのデータのことで、データの名称、データの概要、データの作成者等の情報を記述したデータを指します。
必要なメタデータは、研究分野や資金配分機関により様々ですが、我が国の公的資金による研究開発で共通的に用いられるべきと考えられるメタデータ項目として、
以下が示されています。
- 「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方」におけるメタデータの共通項目(pdf)
- 公的資金による研究データの管理・利活用に関するメタデータ説明書 第1.0版(pdf)
- 公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方(pdf)
GakuNin RDMは、アドオンとしてメタデータの管理機能を提供しており、 GakuNin RDMで保存している研究データと共に、メタデータを入力管理することができます。
教員業績データベースでは、研究データそのものの管理・保存はできませんが、項目に従って入力していくことで、簡易に研究データのメタデータ管理が行えます。
「公的資金による研究データの管理・利活用に関する基本的な考え方」におけるメタデータの共通項目(pdf)をすべて含んでいますので、
資金配分機関から研究データのメタデータの提出が求められた際などに、CSVまたはExcel形式でダウンロードして利用することが可能です。
また、愛媛大学機関リポジトリでの研究データの公開を希望される場合は、管理されたメタデータを利用して、容易に登録申請が可能です。
詳細は以下をご覧ください。
愛媛大学オープンアクセス方針
愛媛大学では、令和3年11月17日に、オープンアクセス方針を定め、本学の研究成果の公開を推奨しています。
研究データの公開・共有・非公開については、原則として、当該研究データを収集または生成した研究者自身が、研究分野の特性等を踏まえ判断する必要があります。
以下に例示するデータの公開については、慎重に判断する必要がありますのでご留意ください。
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公開にあたり考慮が必要な研究データ(例) 愛媛大学研究データポリシーの補足・解説【別表2】 ・安全保障輸出管理の対象となる研究データ |
公開プラットフォーム
研究データを公開するデータリポジトリには、機関リポジトリ・分野別リポジトリ・汎用リポジトリがあります。
- 機関リポジトリ:所属機関が運用するリポジトリ
- 分野別リポジトリ:特定の分野のデータを対象にしたリポジトリ
- 汎用リポジトリ:分野を限定しないリポジトリ
研究データを公開する場合、研究助成機関の公開要件、投稿先ジャーナルのポリシー、ご自身の研究分野等の条件を元に、適切なデータリポジトリを選択する必要があります。
また、以下のようなことも考慮する必要があります。
- 長期保存が可能か
- どのような権利管理、ライセンスが付与可能か
- DOIが付与可能か
- どの程度の費用がかかるのか
- データの利用に関するポリシーが明示されているか
- 信頼できる提供元か(CoreTrustSeal等の国際認証を受けているか)
愛媛大学機関リポジトリでの公開
公開の手続きについては、以下のページをご覧ください。
教員業績データベースにおいて、研究データのメタデータを管理している場合は、より容易にリポジトリ登録申請が可能です。
その他のデータリポジトリでの公開
ご自身の研究分野でよく利用されている分野別リポジトリがあれば、優先的な選択肢の一つとなります。
汎用リポジトリの例
データリポジトリを検索できるサイト
- re3data.org(データリポジトリの検索サイト)
- Data repositories / The Open AccessDirectory(データリポジトリの分野別リスト )
永続的識別子(DOI)
DOIとは、Digital Object Identifierの略称で、インターネット上の電子化されたコンテンツに付与される、国際的な識別子です。
研究データに付与したDOIの前に“https://doi.org/” をつけることで、永続的なURLとして機能します。
DOI付与のメリット
-
グローバルな識別子として、コンテンツの幅広い流通が期待できる
-
コンテンツのURLが変わっても、恒久的なアクセスが確保される
-
アクセスや検索、同定、引用が容易になり、データ利活用が促進される
DOIの付与手続き
愛媛大学機関リポジトリ
ご希望に応じて「ジャパンリンクセンター(JaLC)」が提供するJalc DOIを付与することができます。
(DOIの例)
付与は無料で、特別な手続きは必要ありませんので、ご希望の方は登録申請時にお申し出ください。
DOIが有効になるまでに、登録後1週間ほどお時間がかかります。
その他のデータリポジトリ
多くのデータリポジトリで、DOIの付与が可能です。各リポジトリでの手続きに従って付与してください。
注意点
一度DOIを付与したコンテンツは、原則として削除や非公開ができません。
研究データの作成に複数の機関が関わっている場合は、その研究データに対し、すでにDOIが付与されていないかご確認のうえ、付与されることを推奨します。
参考
ライセンス
研究データ公開の際に、「引用元・クレジットを明示する」「データを改変しない」等の利用条件を明示したライセンスを付与することで、
第三者にライセンス条件の範囲内での利用を意思表示することができます。
ライセンス付与のメリット
- ライセンス条件の範囲内で、研究成果を自由に流通させることができる
- 第三者が利用条件を理解した上で、公開されている研究データを再利用できる
- 無断転載や不適切な加工等、トラブルの防止が期待できる
ライセンスの例
ライセンスの一例として、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)があります。
CCライセンスは、研究データが著作物である場合に、著作権者が希望する利用条件に合わせて付与することができます。
著作物とは、思想又は感情を創作的に表現したものを指し、一例として、情報の選択又は体系的な構成によって創作性を有するデータベースは著作物に該当します。
なお、研究データが単なる事実の場合は、著作物とはみなされず、CCライセンスを付与しても有効ではないと考えられます。
研究データが著作物ではない、または著作物か判断が難しい場合のライセンスについては、以下をご参考にしてください。
- 研究データの公開・利用条件指定ガイドライン (p19-30)
ライセンスの付与手続き
愛媛大学機関リポジトリ
ご希望に応じて、ライセンスを付与することができます。
(ライセンスの例)
ご希望の方は登録申請時にお申し出ください。
その他のデータリポジトリ
データリポジトリによって、使用できるライセンスが異なります。
データリポジトリを選択する場合は、付与できるライセンスもご確認の上、各リポジトリでの手続きに従って付与してください。
注意点
一度ライセンスを付与すると、取り消しはできません。
研究助成機関や個別契約によるライセンスの指定等もご確認の上、適切なライセンスを付与してください。